CAPSULE / CAPS LOCK　[おすすめ邦楽ロックレビュー・感想②]
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅでおなじみの音楽プロデューサー中田ヤスタカの所属するテクノユニットCAPSULEの超最新アルバム「CAPS LOCK」のレビュー、感想
なんか、すごい新しい音楽を聴いてしまった！という印象。
Perfumeの「LEVEL3」（→LEVEL3ディスクレビュー）がCAPSULEっぽいなと思ったら、
CAPSULEは全然違う扉を開いてた！
クラブミュージックとも違うし、バキバキしてないし、
どちらかといえば、ポストロックに近いかもしれない。
もはや邦楽とかじゃない。
声も楽器のスタンスは変わらないけど、
こしこさんの声がボーカロイドっぽく聴こえてしまうくらい、声の「音」が作られている。
でも、もちろんボーカロイドではなくて、こしこさんの声。
タイトルがパソコンのキーボードのボタン名で統一されていることからわかる通り、
アルバム一枚で一曲の作品という感じ。
リードトラックの「CONTROL」は音とこしこさんの声が心地よく溶け合い、
音の世界に引き込まれる。その感覚が今までにない不思議な感じ。
感動や怖さすら感じるけど、音楽の奥深さがまた一つ見せつけられる。
音のメリハリというか、言い表しにくいけど、アクセントとなる音があって
それがはまる時がすごい好き。おすすめの一曲。

「12345678」の音とか何なんだこれは！
「SHIFT」はこれまでのCAPSULEに一番近いかなーと思う曲。
声という楽器が思う存分使われている。
声をトレースするような音がかっこいい。
「SPACE」はまさに宇宙っぽい。
星が輝く宇宙というより、宇宙船に乗って地球を離れるときの不安な感じのイメージ。
神秘的な感じ。
こしこの声がいいアクセント。
何というか、中田ヤスタカの音へのこだわりというか、サウンドメーカーとしての天才っぷりが詰まっている一枚。
今までにない音楽。新しすぎる。
音楽の無限の可能性を感じられる。
聴けば聴くほどはまる。
僕はベタに「Starry Sky」とか「JUMPER」が好きですが、
それらとは違ったこのアルバムもすごい良い。
挑戦的すぎて、最初は受け入れられないかもしれないけど、おすすめ。
バンドサウンドとかロックが好きな人もぜひ聴いてほしい。
感動ですよこれは。

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