the cabs / 一番はじめの出来事 [おすすめ邦楽ロックレビュー・感想]



2013年2月、衝撃の解散によって短い活動期間の幕を下ろした伝説のバンド

全国流通音源として初の音源、残響から発売された「一番はじめの出来事」のレビュー
ギター高橋國光さんの失踪をきっかけに解散したのが
本当に悔やまれる。
解散した今でもかなりおすすめのロックバンド。
計算されつくされたメロディーはまさに「マスロック」。
スピード感を持って流れるように音を奏でるギター
インストバンド並みの手数で「爆撃機」とも評された超絶ドラム
暴走しそうなギターとドラムをまとめあげて土台となるベース
透明感のある歌声
悲しみを感じているモンスターのようなシャウト
基本的にはこの5つの音で構成されるが、
いずれも技巧に富んでいて、音が無限に重なり広がっていくよう。
このミニアルバムを聴いたときの衝撃は忘れられない。
いきなりスピード感あふれるギターとドラムとシャウトが爆発する
「チャールズ・ブロンソンのために」
本当に、ドラムの「音」が素晴らしい
そして「二月の兵隊」
中世世界をイメージさせるような歌詞が素晴らしい。
優しいようで残酷な世界、「本当は怖い童話」のような歌詞がこのバンドの特徴だけど、
すごいセンスだと思う。
PVもおすすめ。

ちょっと優しいようで残酷な「nicol kills nicolas for nicola」
本当に、素晴らしいロックバンド。
すぐ解散してしまったけど、
才能あふれる三人が、絶妙な一点で均衡をとっていた、まさに奇跡的なロックバンド
日本にこういうバンドがいたということ、知ってほしい。

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