aquarifa-”情感”と”轟音”の儚いバランス- [おすすめ邦楽ロックバンド紹介]

aquarifa

女性ボーカルを軸に沿え、ポストロックにも通じる技巧的なバンドサウンドで、
月と海をテーマに世界を奏でる、超おすすめ若手ロックバンド、(アカリファ)

 

本当に奇跡のようなバランスをとっているロックバンド。
岩田さんの女性ボーカルと、轟音の絶妙なハーモニー!
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バンドサウンドがまずかっこいい。
ドラムもベースもリズム隊としてしっかりした土台を築いている。
安心できる。
そしてその安心感、安定感に一番影響を受けているのがギターの松川さんだと思う。
松川さんの超絶ギターテクニックと、邦楽ロックらしいエモーショナルな音がリズム隊によって思う存分披露されている。
ライブでも、激しいライブパフォーマンスにも関わらずぶれない!
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音の強弱、抑揚の付け方、ピークの持って行き方が非凡すぎる。そのあたりは本当にポストロックっぽい。だから、ポップなメロディーでも飽きることはない。
9mm Parabellum Bulletの卓郎さんと滝さんも絶賛するギターはライブで聴くと本当に凄みを体感できる。
オルタナティブロックっぽさもあっておすすめ。というか、邦楽ロック好きにおすすめ!

 


 

そんで、やはりこのロックバンドが大きく異彩を放っているのは、
女性ボーカルの岩田さんの存在だろう。
女性ボーカルのロックバンドが好きな人にはもちろんおすすめ。
何と言っても歌い方、声が独特!
綺麗で魅力的でとても心地よい歌声なのに
儚く、淡く、不器用。
だからこそ、聴覚が積極的になる。耳の方から探しに行きたくなる声。
だけども、ロックなバンドサウンドにかき消されない絶妙なラインを保っている。不思議!
しかも儚い歌声だけど、消え入りそうだったり、諦めつつ訴えかけるようであったり、少し挑発的だったり多様!

 

 

そして、岩田さんの書く歌詞が女性的情感が込められているというか、
恋愛と直接結び付くものではないものにも関わらず、男が書くものとは一味違う。
「青、飲み込んだらこの名前呼んで」とか「探さないで ずっとずっと踊っていて」(regret)
「三角定規30度で刺しても」(self-harm)とか何かポップなフレーズではあるけれど独特の感性がロックバンドの世界を伝えているのが興味深い。
 

月明かりのせいにして[aquarifa]

 

scene[aquarifa]

 

椎名林檎にも通じる部分があって、熱狂的なファンを生む、中毒性とカリスマ性がある。
このロックをポップに落とし込む感性は、本当に邦楽ロックっぽい。
歌詞が日本語というのもそうだけど、全体的に現代日本音楽のど真ん中にいるといっても過言ではない。
超おすすめの若手ロックバンド!!

 





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