ハイスイノナサ-耳で見るミステリアスで冷たく、そして優しい未来世界- [おすすめ邦楽ロックバンド紹介]

ハイスイノナサ

超おすすめ邦楽オルタナティブロックバンド、「
綺麗な女性ボーカルの歌声とこだわり抜いた音とノイズと映像世界。
そして聴こえてくる「静寂」
 

ライブやPVを見ても、音楽の枠に収まりきらない芸術性がある。
現代美術にカテゴライズされてもいいくらいの先進的な芸術が、極限までポップに落とし込まれている不思議なバンド。

  

それでいて、従来のロックサウンドが土台として存在している。
ただ今の流行のやたらBPMが速い音楽とは違い、ノリやすさ、踊りやすさはない。
ポップに落とし込まれていると言っても決してわかりやすくはない。
ブレイクビーツだったり、電子音だったりが組み合わさったり、ノイズミュージックにも通じるものがある。
だけど、点と点が次第に繋がっていくミステリーのような作品は他のバンドにはない。
その今までにないものを創りだそうとする姿勢は、まさにロックバンド。
大衆に迎合せず、自分の創りたいものを創っているロックバンドっていうのはやはり良いもの。
本当におすすめ。

  

バンドの重要なファクターとしては女性ボーカルの鎌野さんの声が挙げられる。
緊迫した世界の中でほっとさせられるポップな要素であると同時に、
幼くてかわいい歌声が、冷たい世界を表現しているのにゾクッとさせられる。
歌詞も独特。
「歓声は窓の外を流れる」(reflection)というフレーズとか大好きだ。
無の存在が世界を眺めているような雰囲気で、「深く意味がないこと」に意味がある。
声も歌詞も楽器になっている。
  
このレビューにあるように、「reflection」はポップさを切り離しつつ、耳に深く入り込む名作。
ハイスイノナサ/ reflection [おすすめ邦楽ロックレビュー・感想]
 

楽器の音自体はロック!!
そこに鍵盤の美しい音が乗ってくる。その美しさには冷たさを感じる。
電子音も加わり独特のアンサンブルを奏でる。
ライブでは感情剥き出しのロックな演奏を見せてくれる。
音源ではわからない聴覚を支配する轟音もある。
それがまたかっこいい!
根本には「ロック」がある。
だから「Logos」や「ハッピーエンド」といったテンポの速い曲も似合う。
動物の身体[ハイスイノナサ]
街について[ハイスイノナサ]

 

 
このライブやPVの芸術性たるや。
「地下鉄の動態」は文化庁メディア芸術祭で賞を受賞するほどの出来栄え。
音が視覚的に表現されたたPVは必見。
動物の身体[ハイスイノナサ]
 

 

大きなハコで見たいと思わせてくれる珍しいバンド。
ZEPPやCOASTのようなでかいライブハウスでどのような世界を描いてくれるのかすごく気になる。
武道館の天井が高いような場所で何をしてくれるのか。
スケールが大きいのです、このバンド。
日本にこんなロックバンドがいることを邦楽ファンは誇るべき!
超おすすめ!!
 

   

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