65デイズオブスタティック(65daysofstatic) / We Were Exploding Anyway[おすすめ洋楽ロックレビュー・感想]





イギリスのポストロックバンド、
ギターの轟音にドラムのフレーズを崩したブレイクビーツ、そして美しくも冷酷なピアノの音。
レディオヘッドやミューズを生んだ国、イギリスが放つ究極のロックバンド。
張り詰めた世界に落とし込まれた、繊細な構成と、音の重なり。たまらない。
海外のバンドに対して、変なボーダーを感じてしまっている人も聴いたら、そんなの関係なくなる。
そもそもボーカルのないインストゥルメンタルだから、逆にとっつきやすいはず。
ポストロックが好きなら絶対にはまる。かなりおすすめのバンド。
そんな65デイズオブスタティックが、新たな新境地を開いたのが
4th album「We Were Exploding Anyway」。

エレクトロ色が大胆に加えられていて、それでいて、それまでのバンドサウンドと美しく融合している。
轟音止まず、ダンサブルでもある。
エレクトロロックとかテクノロックではない。エレクトロとロック。
その融合の一つの完成形がこのアルバムだと思う。
「Mountainhead」のドラムの音が、緊迫感を演出し、
そこに乗っかってくるギターが最高にカッコいい。
終盤の盛り上がりから締め方が一貫して
クールに暴走を抑えた轟音が胸に迫る。

「Dance Dance Dance」や「Piano Fights」は
吸い込まれそうな世界観が相まって最高に乗りやすい。


そしてE.P.でもリリースされた「Weak4」
特徴的な電子音を軸にドラム、ギターの轟音が冴えわたる。
短いフレーズの中に抑揚がおさめられている。
そして曲全体にも盛り上がりが最高潮になるポイントがあって、超絶かっこいい。おすすめ。

超大作「Tiger Girl」は冷たく音に吸い込まれそうな世界、クラシックにも通じるようで、
長さを感じさせない。

アルバムの隅から隅まで体感してほしい。
音楽の新たなステージがのぞける。
おすすめです!

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