chouchou merged syrups. / since [おすすめ邦楽ロックレビュー・感想]


残響が放つ、おすすめオルタナティブロックバンド、
chouchou merged syrups.の初の全国流通アルバム「since」のレビュー。

 


今年の残響祭やミナホでも、かなり印象に残ったおすすめのロックバンド。
(→chouchou merged syrups.も出演したミナホ三日目のライブレポ

 

かなりおすすめのアルバム!
何というか、100%良い意味でデビューアルバムていう感じ。
一曲一曲が全力を注いで作られていると思う。それでいて今後の展開が楽しみになる作品。
ライブだとそのパフォーマンスが圧倒的で、また轟音で変則的で残響っぽいなーって思ったけど、
音源を聴くと、「日本の歌姫」ていう感じの川戸さんの声と演奏のリズムと音が混ざって、
今までにないかなり独特なロックバンドだと思い知らされた。
それに、日本語の音で区切れる特徴?特徴というか英語に比べて歌を作りにくいといわれている由縁を逆手に取っているというか、すごく日本語に適した楽曲を作ってる。

 

すでにPVも公開されている「ヒエログリフと遊ぶ」が一曲目から、アルバムの世界観に耳を引き込む。
轟音と美しい声の重なりたまらない。
変則的でスピード感のある演奏もかっこいい。

 

 

続く「neoteny」は演奏のスピード感を一曲目から受け継いだまま、よりギターボーカルの川戸さんの冷たく透き通った歌声が特徴的に表現されている。
そして変則的でテクニカルな演奏がその歌声を支えている。
ライブでもそうだったけど、切なく情感がこもったロックナンバーになってる。

 

「言葉、夢想」「窓に線路」は一転してややゆっくりなテンポになるけど、それでも轟音が伝わる。
ギターの「音」と「響き」がすごい良い。
最後の盛り上がりは、圧巻。
やばいわ、このバンド。

 

「瞬間」はこのアルバムの中で一番、ポップな気がする。
変則的なのは相変わらずだけど。
川戸さんのアダルトチルドレン的な声で「苦しめばいいんだろ」とか歌われると鳥肌。

 

「針中察するに」まで聴いてると、何か、泣きたくなる。
邦楽ロックバンドらしい「エモさ」がここでピークを迎えてる。

 

「白い呼吸」は最後を締めるにふさわしい曲。
消え入りそうで悲しい世界が、壮大に描かれている。
「私は何をしたというの」の一言が胸にしみる。

 

かなり大満足な一枚。
残響が好きな人はもちろん、ロックが好きな人は絶対聴いた方がいい。
おすすめのアルバム。
はー、、やばいわ、まじ。

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