TK from 凛として時雨 / flowering [おすすめ邦楽ロックレビュー・感想]

TK from 凛として時雨

おすすめ邦楽ロックバンド、凛として時雨のギターボーカル、TKが放つ1stソロアルバム「flowering」の感想、ディスクレビュー。
 

 
ソロアルバムではあるが、
凛として時雨はそもそも、TKを中心に楽曲が制作されるロックバンド。
ただ、その時にTKは、ベースボーカルの345とドラムのピエール中野、そして自分の音が最もかっこよくなる瞬間を意識して、作詞作曲を行っているそう。
一方、ソロ活動では、そういった枠組みを完全に排除して自由に楽曲を制作していると言う。
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だから、やっぱり時雨とは別物。
何と言うか、オルタナティブロックでポップな感じや鋭さは時雨と通じるものがあるけど、
楽器のソリッド感、鋭さみたいなものはなくて、代わりに柔らかさとエモーショナルな感じが増している。
ピアノやストリングス、フルートの影響が大きい。
 
今でこそライブ活動も精力的に行われているが、元々はライブを想定していなかったということで、
音の重なり、種類の制約が全くない。
鋭いメロディーが軸としてはあるものの、最初はいろんな音がありすぎて、ごちゃごちゃした印象だった。
それが聴きこんでいくうちに、自分の中で消化されまとまってくると、また新たな音が見える。
やっぱ、すんげええええかっこいいいい!!TK天才!!超おすすめ!!!
 
表題曲の「flower」のミステリアスなイントロから、TKの叫びにも似たような歌声が響き、スピード感が増す過程は衝撃的な結末へと向かう大作映画を見ているよう。
「haze」の優しい音がロックを奏でる雰囲気は、時雨とは一味違う。
「12th laser」のスピード感も半端ない。
 

 
 
そして初回限定版に付属するDVDもかっこよすぎる!
映像として残すことが意識されていて、ライティングも素晴らしい!
 

 
メニューのバラの部分をクリックすると、なんとTKが一人、アコースティックスタイルで「テレキャスターの真実」を演奏している映像が!!
アレンジかっこよす!!グルーヴィーで別の曲に聞こえる。
こう聴くと、TKって美声だな。
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そんなこんなでTKソロのアコースティックライブが行われるので、そちらも要チェック!
 
ストレイテナーのひなっちや、miyabiやくるりやフジファブリックでもドラムをたたいているBOBOなどと合わせたときに、独自のアレンジが多く施されて、新鮮だったという。
凛として時雨では、TKが楽曲のデモテープを制作して、それを三人で再現するという形で制作活動が行われている。それをもっと三人でアイディアを出しながらやることをTKは「I’mperfect」制作時に試したそうだが上手くいかなかった。
どちらかというと凛として時雨の方が、TKの音楽が再現されているというのが興味深い。
 
「TK from 」自身の名義からもロックバンド「」への強い愛情が伺える。「」はあの三人でなくてはいけない、とこの「flowering」を通じて感じ取れる。
時雨が好きならば、絶対に手に入れるべきおすすめの一枚!
 

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