「Lop Paints Vol:2 ~”0からの夜明け”Tour Final~ [おすすめロックライブレポ・感想]


大阪発、要注目、おすすめのポストロックバンド「Lop Abuse On Sumebody」のツアーファイナルのライブレポ
このバンドに出会うために大阪に来たようなもの。
このバンドを紹介したくてこのブログを始めたようなもの。
本当にすごいロックバンド。
Lop Abuse On Sumebodyの初企画Lop Paints Vol:1の時は出るバンドが良いアクトを見せて、
トリのLopに繋げるすごい良いイベントだったので、今回も期待してたのですが、
仕事の都合で途中からになってしまった。。。
そんなわけで会場の福島2ndLineに着いたころには「吉野」の演奏が始まってた。
吉野
バンド名が吉野って、いきなりインパクトがある。
中身はスリーピースのインストバンド。
スリーピースでインストってかなり珍しいと思う。
四人になると出来ないような、三人だから出せるロックだったと思う。
「これ、三人でやってるの!?」っていうパターンではない。
だからこそ、自然で三つの楽器の音をストレスなく聴くことができる。
Lopもそうだけどインストバンドで勝負するってすごい。
何だかんだ歌があると取っ掛かりがあって聴き易いけど、楽器の音だけって技術はもちろんセンスがないといけないし、聴き手の好みに合わないといけない。
sunday morning bell
ちょっと切なくて優しいロックを奏でるバンド。フォークっぽかったりカントリーミュージックぽかったり、ブリティッシュロック的な感じだったり、ハイブリッとな音楽。
少しざらついたような男声ボーカルがほっとする。
辛いときに聴くと泣くだろうな。
きれいな女声ボーカルが優しさを際立たせる。

僕の中ではte’とかtoe,LITEに並ぶポストロックバンド。
でもそれらのバンドに似ることなく、自分たちの音楽を体現してる。
静と轟音のコントラストが、単なる転調とは一線を画す。
どんな音を鳴らしていても、根底にある「エモさ」みたいなのが変わらない。
正直、1stアルバムの完成度が高すぎて逆に心配になったけど、その次にリリースされたE.P.が期待をはるかに上回るカッコよさで、これからが本当に楽しみな若手バンド。
Lopらしさもありつつ、新しさを目指している、名盤。そのE.P.のリリースツアーのファイナルがこのイベント。
トリは当然Lop。

スクリーンに、今までのライブを切り貼りしたような映像がカウントダウンとともに映し出されて幕を開けた瞬間、いきなり轟音。超鳥肌。かっこよすぎる。
七月に発売されたE.P.より「001」。
Lopらしい静と動のコントラストが素晴らしい。
最初っから気合い入りまくりだった。それでも走りすぎなかったのは、ドラムの安定感があったからだと思う。
ドラム、本当にうまい。
最後の展開はまさに引き込まれるし、入り込みすぎて鼓動が早まる。
何というか、今までは不安を打ち消すようなパフォーマンスにも見えたけど、
今日のLopは自信がみなぎっている感じだった。
感情が爆発していて、圧巻。緊迫感すらあった。
ロッキン2008二日目のBRAHMANに通じる、圧倒的なパワーがあった。

「Peace」の儚さを轟音で表したような音がすごい好き。
「Living Motion」や「Sactify」のような曲でも静と動を表現してるのがすごい。
静と動がはっきり分かれたカオティックな曲、かっこよかったな。音源化してほしい。
そして「ぶっ飛んだ曲」として始まった「Toy」。この曲、ベースが好き。
相変わらず気合いがこもっていて心地よい。

「Predawn」はライブ化けが半端ない。
アンコールの新曲は「Predawn」の世界観に似てる。
新作、超期待。
このバンドはそのうち、大きなステージに行くだろうな。
何というか、音にかける本気さが凄まじい。一音一音が聴覚の他にも感覚を刺激する感じ。
音源も素晴らしいけど、ライブで見てほしい。
暴れまわるわけじゃないけど、ライブパフォーマンスは一見の価値あり。
今ならまだ間近で見られるし。
とりあえず、CDJ13/14の一次選考突破したとのこと。
あのフェスのステージで見たい!
インストバンドは歌ものより難しいかもしれないけど、がんばってほしい。
CDJ13/14の投票はこちら!!→RO69JACK 13/14

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