凛として時雨 / still a Sigure virgin? [おすすめ邦楽ロックレビュー・感想]

凛として時雨

、四枚目のフルアルバム「still a Sigure virgin?」のレビュー・感想。

 


常に期待を上回り続けるおすすめのすごいロックバンド。
こだわり抜いた音
予想できない曲展開
メンバーの技術
男女ハイトーンツインボーカル
凡人には思いつかない超絶印象的歌詞フレーズ
などなど、時雨のいいところを挙げれば切りがないけど、
これら、尖った特徴が際立つのは、ギターボーカルであり作詞作曲を手掛けているTK自身が言ってるけど「ポップ」なメロディーだと思う。
そのポップさこそが中毒性を生んでいる。
だからこそ、人気なんだろう。

 
この「still a Sigure virgin?」も他のアルバムと同じく「ポップさ」が根底にあって
それでいて、三人の音が極限的にかっこいいところで混じり合っている時雨のロックな一枚。
時雨ヴァージンに向けたようなタイトルだけど、実験的な部分が多いと思う。
鍵盤の音が入った「シャンディ」とか実験の最たるもの。
時雨のライブではまだやってなくて、TKソロのライブで演奏されてる。
鍵盤も時雨のライブで取り入れても面白いと思うんだけどな。
フルートやピアノの冷たい音が時雨の音楽とマッチしてる。
「this is is this?」は12弦ギターが使われている。
短調で進む曲の終盤の盛り上がりがかっこいい。
ベースの345のボーカルが入るところでエモさ全開、TKのシャウトも入って高まる。
そこからの速弾きがおおおおお!ってなる。
あと、「eF」はドラムのピエール中野がギターを持ったドラムレスな楽曲。
淡いのにソリッドな感じ。
TKのギターに力がこもっているのがわかる。

 
ただ、アルバム自体は一曲目の「I was music」が軸になっている。
「I was music」っていうフレーズ、天才的。
アルバムリリース前に「I was music」の名前が付けられたツアーがあったくらい、重要な一曲。
乾いたギターの音とベースのごりごり感がやばい。
尖った歌詞と345とのボーカルの掛け合いなど時雨らしさ全開。
おすすめの一曲です。

 

 

「a symmetry」は轟音全開のイントロがかっこいい。
いつかのライブの一曲目が「a symmetry」で一気に世界観に引き込まれた。
最初から飛ばしていくのかと思えば、少しテンポ緩めて、そこから一気にシャウトが響く展開。
これも345との掛け合いがいい。

 
個人的には最後の三曲の流れが大好きでおすすめ。
宇多田ヒカルをオマージュしたタイトルの「Can you kill a secret?」
宇宙人がイメージできる、ダンサブルさが新しい。
345の「あまりにもパーフェクト」っていうところがセクシー過ぎる。
345の声とソリッドなロックサウンド、TKの声のギャップが素敵すぎるおすすめの一曲。
「replica」は轟音と転調がかっこいい。
「just A moment」のリリースツアーで初披露だったかな?そこから定番曲になるかと思いきやならなかった。
繊細さと大胆さが同居したロックなナンバー。
最後を締めるのが浮遊感と切なさ、サビの疾走感が痺れる「illusion is mine」
345がほとんど歌っていて、かなり聴き易い。
まさに時雨ヴァージンに向けた曲。
終盤のTKと345のボーカルが反転するのがやばい!
ポップであって珍しくもないメロディーだけど、それが時雨によってかなり色づけされている。
時雨を知らない人におすすめできるロック。

 

本当に大好きなロックバンド。
凛として時雨。
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