clepsydra/ chouchou merged syrups.[おすすめ邦楽ロックレビュー・感想]


おすすめの邦楽ロックバンド、「」の「clepsydra」!!
残響レーベルが放つ、期待の若手らしく、殺伐とした世界観を美しく描ききっている。

clepsydra[chouchou merged syrups.]

前回の「since」よりポップさが増しつつも、予想外の展開と轟音、美しい女声ボーカルの絡み合いは健在でバンドとして芯がぶれていないのを感じさせる。

イントロ的な一曲目の「月光」からの「斜陽」はテンションが上がる。
盛り上がりを造るのが本当にうまいと思う。

「白昼夢は色彩の無い」はまずタイトルがカッコイイ。
こういう言い回しはどうやって思いつくのか。
疾走感とポップさ、でも決して大衆にこびているわけではない邦楽ロックのいい所が詰まった曲だと思う。
川戸さんの女声ボーカルの良さも際立つ。
clepsydra[chouchou merged syrups.]

おどろおどろしい「踊る、そして」に続く「Havflue」はサビのフレーズかとても印象的。
「あのひとのようになれないぼくはぶじょくしつづけてなんども」
が静寂の中で小気味よく流れる。最後の展開も驚いた。

「風のように」はレトロなポップさを漂わせて、最後を締めるのが「橙鳴る」
轟音際立つ曲で締める一連の流れは、聴き心地が良く、良さに気付くと止まらなくなる依存性があった。
clepsydra[chouchou merged syrups.]

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