ストレイテナー / Resplendent [おすすめロックレビュー・感想]


ストレイテナーの最新ミニアルバム「Resplendent」
収録されている五曲がどれもストレイテナーらしく、
邦楽ロックらしい疾走感と優しさのあるロックを奏でている。
一曲目の「シンデレラソング」から一気にテナーの世界に引き込まれる。
加速度全開のスピード感あふれるメロディに
ホリエアツシが紡ぐ日本語詞が小気味よく乗っかる。
「最後の最後に笑いの神は降りて」という出だしからして、テンポが良い!

続く「BRILLIANT DREAMER」で、ストレイテナーの「落ち着いた美しさ」を堪能した後には
「BLACK DYED」である。
ちょっとニヒルにお洒落な、そして世界に毒づいているような歌い方がたまらなくカッコいい!
ひなっちのベースが最高にクール!

「SCARLET STARLET」は韻を踏んで疾走感を増幅させている。
思わず右手を挙げたくなる!
最後を飾るのが「WISH I COULD FORGET 」
切ない。
切ない。
切ない。
ノスタルジックにしっとりと奏でられるメロディーと歌が、胸にしみる。
初回限定版に付属するDVDも良かった。
「Discography」も「PLAY THE STAR GUITAR」も「SIX DAY WONDER 」も
テナーらしく、いつものテナーの音がそこにある。
四人だけで演奏する「From Noon Till Dawn」は、楽器が少なくなっているのにもかかわらず、
「軽さ」を感じない。これはこれで良い!。
そしてなんといっても「プレアデス」
これは映像化するのは初めて?かもしれない一曲。
テナーらしいエモさがあって、でも新しさも感じさせる名曲。ライブではその世界観が存分に広がっている。
初回限定版が手に入るうちにぜひ見てほしい。
このミニアルバムは通して聴くのがいい。
ストレイテナーはもう何を演奏してもストレイテナーの曲になるという領域に来ているけど、
この一枚はストレイテナーのロック史のハイライトと言っても過言ではないと思う。
今、デビュー10周年記念のベストアルバムを発売し、ツアーを回っているという時期に
リリースするにふさわしい一枚である。

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